アニメ映画『ピアノの森』を観ました。
(※TVアニメ版とは別物です)
原作を読んでいる人からすると、ちょっと薄いかも...
ダークな面は取り除かれ、子ども向けの作品として再構築されたと考えるのが良いと思います。
短い尺で上手にまとめられていますし、明るい気持ちで楽しめる作品ではあります。
映画紹介とレビューを書いていきます。
『ピアノの森』が配信されているVODも紹介しますね。
この映画は、こんな方におすすめ
・心温まる、少年たちの成長・友情物語が見たい
・子どもと一緒に、ピアノの映画が見たい
※画像引用元はこちらです。
『ピアノの森』映画情報とあらすじ
- 基本情報
監督 | 小島正幸 |
脚本 | 蓬莱竜太 |
原作 | 一色まこと |
主な出演 | 一ノ瀬海:上戸彩 雨宮修平:神木隆之介 阿字野壮介:宮迫博之 |
公開 | 2007年 |
上映時間 | 100分 |
- あらすじ
ピアニストを目指す小学5年の雨宮修平。
U-NEXTより引用
転校した彼はガキ大将に目をつけられるが、同級生・一ノ瀬海に救われ、ピアノが捨てられている森の奥へ向かう。
そのピアノは修平が鍵盤を叩いても音が出ないが、不思議なことに海が叩いた時だけ音が出るのだった。
『ピアノの森』のレビュー・感想
ここからは、感想とレビューを書いています。
ネタバレをしないよう気をつけていますが、内容には触れているので、気にされる方はここでストップするか飛ばしてくださいね。
原作、すごいです!
実は、原作を読んでみるまで、「ピアノの森」を甘く見てたんです。
「子ども向けの漫画でしょ」って思ってました。
しかし数年前のある休日に、雨でハイキングが中止になったのでふと快活CLUBに行き、この作品を手にとってみると...
本当に、面白すぎた(笑)
ナメててごめんなさい!
ふわふわとしたファンタジー系を想像してたのですが、タイトルに惑わされることなかれ。
容赦ない、シビアな現実の描写がけっこうあります。
小学生を襲う酔っ払いおじさんとかヤバいです。
原作との違い
この映画版は、原作の連載が始まって1年後くらいに作られたもの。
雨宮が地方都市にいる間の出来事を、きれいに完結するストーリーとしてまとめています。
映画版では、「夜の街」関連の描写やセリフはほぼ取り除かれ、子どもも安心して見られる作品になっています。
しかしそれによって、人物描写の深みがなくなっているのも確かでしょう。
というか「子ども向けの作品」になってしまっている気がする...
海が、辛い環境で生活しながらピアノを弾いているからこそ、深い共感と感慨を生むのだと思うのですが...
レイちゃん(海の母)も、ただのお母さんとしてコンクールを聴きに来てる感じになっちゃってます。
原作を知っている方からすると、少し物足りないかもしれません。
ぜひ、原作も読んでみてくださいね。
アニメ版は見たことがないので何とも言えませんが、評判は良いみたいですね!
『ピアノの森』の音楽について
この映画の音楽についても、少し書いておきます。
音楽について
映画版の音楽の監修は、なんとあのアシュケナージ氏!
弾くキャラによって個性が出ていて、楽しめましたが、
演奏シーンもっと長くしてほしいですね。
あと「阿字野ふつうに弾いてんじゃん」って思ってしまった(笑)
思い通りに動かせないシーンがあった方が、共感できそうですが...
映画版ではなくアニメ版の演奏は、有名な若手のピアニストが担当されています。
反田恭平さんや、シモン・ネーリングさんなど。
公式ホームページ
面白いのは、アニメ版の海の演奏担当が明かされていないこと。
CDなどでも、演奏者はあくまで「一ノ瀬 海」となっています。
ちょっとサウンドトラックを聴いてみましたが、個性的で面白いです!
サウンドトラックは映画版は見つからず、下記はアニメ版のものです。
『ピアノの森』を無料視聴できるVOD
2023年5月現在、この映画を追加料金なしで視聴できるVODは下記のとおりです。
配信されている作品は時期によって変動するので、公式ページで確かめてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
それでは今日もよい1日を!