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【ロシアピアニズム】奏法習得までの道のりと期間【甘くない】

ロシアピアニズムを身につけたいけど、どのくらい時間がかかるんだろう?
今すぐ始められることはないかな?


こんな疑問に答えます。


こんにちは、ゆきおです。
ロシアピアニズムの奏法習得は、本当に甘くないです...

目指すところは、豊かな響きで素敵な音楽を奏でられるようになること。

「1年くらいやれば少しは変わるでしょ?」と思われるかもしれません。
しかし、手順を間違えると全く変わらないで時間を無駄にすることも十分ありえます。

ロシアピアニズムに夢中になってから3年間学んできて、ぜひお伝えしたいことを書いていきますね。

ロシアピアニズムの習得には、膨大な時間と努力が必要


結論からいうと、膨大な時間と努力が必要な険しい道のりです。

日本におけるロシアピアニズム指導の大家、大野眞嗣先生の言葉は下記のとおりです。

人にもよるが、最低5年から10年、いや、それ以上レッスンを基本毎週受け続けて、やっとロシア的な響きが出せるようになるのが通常。
今までおよそ1,000人ほどの生徒と出会ってきたが、その約8割以上は、その響きが出せるようになる前に辞めていく。
皆、挫折するのだ。
私のイメージでは、ロシア的な響きを出せるようになった生徒は10人いるかいないか。
それが実態だ。

https://ameblo.jp/chipmop1021/entry-12773838405.html



ヒイイー
厳しい世界ですね!

必要な筋肉を育てるのに時間がかかる


習得に時間がかかる理由は、日本で主流の奏法で学んできた場合、ロシアピアニズムで必要な筋肉がほぼ付いてないため。

ゼロに近いそれらの筋肉を少しずつ鍛えていき、豊かな響きを生み出すタッチができるようにしていく必要があります。

なお、鍵盤の底をしっかり狙うタッチで弾いている場合、それを改善すれば比較的短期間で響きは良くなるかもしれません。
しかし、その次に待ち受けているのは、無限に深い世界です。

「良いものを作るには時間がかかる」といわれますが、まさにそれですね。

1,600時間取り組んでみたけれど


僕はロシアピアニズムの教室に通い始めてから、「Studyplus」というアプリで練習時間の計測を始めました。


通い始めて1年半、1,600時間練習に取り組んでどうだったかというと...まあそんな甘いもんじゃないですね。
具体的には、下記のような感じです。

  • 「ふぬけた芯のないピアニッシモ」が出てしまうことが減った
  • 人の演奏の響きや色彩の変化がよく分かるようになってきた。ただし自分はできずツライ
  • 奏法云々の前に、音楽の基礎が全然ダメなことを思い知った
  • 以前よりはるかに楽に弾けるようになり、手の痛みが消えた
  • 聴覚に集中するため、人前で弾く時の緊張が減った
  • 昔からの先生や友人に響きをほめてもらえることが増えた


ちょっとは成長してるみたいですが、まだほんの序の口ですね。
気長にやっていきます。

今すぐできるのは、「聴く力を育てること」、「音色のイメージを増やしていくこと」


そんなに時間がかかるなら、今すぐにでも始められることはないのかな?という疑問が生まれる方もいると思います。
その答えは、「あります」。

下記のとおりです。

  • 聴く力を育てること
  • 音色のイメージを増やしていくこと



というか、レッスンに通おうと、筋肉を鍛えようと、これをしなければ上達しないのです。

理由を説明します。

聴く力を育てないとロシアピアニズムは習得できない



ロシアピアニズムを身につけたい方は、まず聴く力を育てましょう!

ロシアピアニズムでは、音を出したときに生まれる倍音量を変化させることで、色彩豊かな響きをつくります。
そのため、ピアノから生まれる倍音を意識的に聞き取れるようになる必要があります。

聴く力をつけないと、なにが良い音なのか、どんな音を目指せばいいのか、判断基準がない状態になってしまいます。 



教室に通うとしても、先生のおっしゃることに「?」となってしまうはず。

倍音を聴くことについては、下記の記事で紹介していますので、気になる方はご覧ください。


ピアノの音色の変化とは?簡単に解説


先ほど「音色のイメージを増やしていくこと」と書きました。
しかし、ピアノの音色という言葉に、「?」となる方もいるかもしれません。

簡単に解説しますね。
ピアノから出る音はあくまでピアノの音ですが、音域やペダルや倍音量などによって、音の印象は変わります。

例えば、下記のような感じです。

  • ヴァイオリンを思わせる煌びやかな音色
  • オーボエを思わせる柔らかい音色
  • オルゴールのような音色
  • 水しぶきが宙に舞っているかのような音色
  • 鈴の音のようなトリル
  • 雷鳴のような低音



言葉だけだと微妙なので、プレトニョフさんの演奏を聴いてみてください。
組曲からの抜粋です。
何曲か聴いてみると、きっと音色の変化を感じていただけると思います。

知っている音色は、きっと自分でも出せるようになる


音色のイメージが自分の中にないと、その音色を出せるようにはなりません。
たまたま出たとしても、まぐれで終わってしまうのはもったいないですよね。

音色のイメージを増やすには、下記の方法がおすすめです!

  • コンサートに行って、音色に意識を傾けながら聴く。
  • 動画や音源を、できればスピーカーで、音色に意識を傾けながら聴く。



いずれの場合も、イメージを増やす段階では、意識的に音色が多彩なピアニストの演奏を聴くようにするとgoodです!

ロシアピアニズムのピアニストは、下記の記事で紹介しています。



もうひとつ、僕がやって良かったと思うことがあります。

演奏を聴いたら、音色や気づいたことをメモしていく!


コンサートの帰り道や、演奏を聴いた後に、スマホのメモ帳にサッと書き残すだけ。
僕はずっとこれをしてきましたが、言語化することで、音色のイメージを頭の中に残しやすくなりました

感じたことをできるだけ具体的に書いておくと、後で見返したときにブワッと演奏の記憶が戻ってくるので、よい復習になります。
そのうちに、自分で練習するとき「ここは、あのピアニストが出していた音色みたいにしたい!」という風にイメージが湧いてくるようになりました。

最初は守破離の守。
頭の中の「音色のコレクション」を増やしていきましょう!

今日からはじめて、コツコツやっていきましょう。


ロシアピアニズムの習得は、一朝一夕で出来るものではありません。

本気で身につけたいのであれば早いうちに指導を受けるのが良いと思います。
僕は1年半ほど独学でくすぶっていましたが、時間の無駄でした(笑)
最終的に、昔から習っている先生とロシアピアニズムの先生の両方に相談し、同時並行で教室に通うことにしました。

しかし、どうしても教室に通えないという方や、奏法を変えるか迷っている方もいらっしゃると思います。
当ブログで発信している情報も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

下記のページでは、当ブログのロシアピアニズムに関する記事をまとめています。
よろしければ、どうぞ。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは今日も良いピアノライフを!

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